インタビューInterview

更年期だからこそ、マチュア世代を素敵にしたい(前編)

最近では、メディアなどで報道されたり、書かれたりと、『更年期』について「世の中ごと」して捉えられ始めています。私たちの協会では、昨年末に男女計2000人規模の調査を実施しました。その中で、「更年期で辛いことは何か」、「更年期が明けたらどうしたいか」という質問をしています。女性の方の回答に、更年期期間のお洋服の悩み、そして更年期が明けた暁には、オシャレをして出かけたいという回答が多く見られました。そこで、第一回目のインタビューは、『Precious』をはじめとするファッション誌、広告や女優さんのスタイリングなどで幅広く活躍するスタイリスト押田比呂美さんに、お話を伺いました。インタビューは前編、後編に分けてご紹介します。

 

-まず最初に、スタイリストという職業になったきっかけを伺わせてください。

-押田さん
私の書籍にも書いているのですか、小学校のころからファッション誌が好きだったんです。私たちの時代は今のように多くはなかったのですが、それでもファッション誌は何冊かあって、本屋さんで買ってもらい見るのが好きだったんです。その時はまだ自分の中でも漠然と、洋服は好きだけど、職業にするとかはまだわからなかったですね。
中学校ぐらいになった時に、雑誌をよく見ると、「スタイリスト」って書いてあるんですよ。何?これは?と思ったら、モデルさんとか女優さんにお洋服を着せる仕事だなってわかり、高校になると、将来何になるんだろうって思ったときに、やっぱりこの道かなと思い、高2の時に決めました。
スタイリストになるんだと思ったら、他の選択肢は全くなかったですよ。スタイリスト1本で進学も決めました。

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